なかなか給料が上がらないのに、毎日必要な食事を節約するのは大変で…という話をよく聞きます。節約を考える時、まず一番に手をつけたいのはやはり食費。育ち盛りの子供がいる、また毎日頑張っている旦那さんには美味しいものを食べさせたい、そんな気持ちが先に立ってなかなか節約ができない、そんな悩みを解決するための方法をご紹介していきましょう。
目次
食費が膨らむ理由は?
まず、食費の節約を考える前になぜ食費は膨らみやすいのか、その理由を考えてみましょう。
食べたいものを食べたいだけ食べている
育ち盛りだから、よく食べるからと、買い物に行ってその時目についたものをそのまま購入していませんか。特に「今日何が食べたい?」と子供の意見を参考に献立を決めている人は食費がいくらあっても足りないことに。
買い物が「お出掛け」になっている
遊園地に行く方がお金かかるから…と家族全員で買い物に出掛けていませんか。買い物ついでにおやつを買ってしまったり、余計なものを買ってしまいがちです。
献立を考えていない
献立を考えず、毎日買い物に行ってから決める、ということをしていないでしょうか。買い物の回数が増えれば、それだけ食費がかさみます。
お腹が空いている状態で買い物をしている
お腹が空いていると、すぐに食べることができるパンやおやつが目についてしまい、手が伸びてしまいます。また買い物が終わってから「ちょっとだけだから」とファストフードやカフェなどに寄り道をしてしまいがちです。
食費をぐっと節約する方法
では、膨らみがちな食費を節約するにはどのような方法があるか詳しくご紹介します。
1.節約の基本は自炊
共働きであったり、また子供が小さい場合、毎日自炊をするのは大変です。しかし食費を節約するためには、自炊は基本と考えましょう。
ただしすべてを自炊でまかなうのは、口にするほど簡単ではありません。どうしても難しい場合には惣菜や冷凍食品を活用するなど、頑張りすぎない節約も取り入れていきましょう。
2.作りすぎ、食べ過ぎを防ぐ
大皿料理は作る手間がかからないので、よく作ることが多いのではないでしょうか。しかし大量に作ることは食べ過ぎを招きますし、栄養のバランス的にもあまりおすすめできません。
また、大量に作ったものの、余ってしまって冷蔵庫で腐らせてしまった。というのも食費の無駄です。大量に作ってしまっても、アレンジして使い回せるように工夫しましょう。
3.冷蔵庫を買い物前に空にする
よくありがちなのが、冷蔵庫にあったのに買い物をしていて「安かったから」とまた買ってしまうことです。
買い物の前にいるものを一通りメモに書いていくことも基本ですが、できれば買い物の前に冷蔵庫は空にしていきましょう。まとめ買いを基本にして、買い物の回数を減らすことにもつながります。
冷蔵庫を空にすると掃除もついでにできるので、冷蔵庫を清潔に保つこともできます。
4.予算を決めて買い物をする
食費を節約するために大切なのは、予算や献立を立てて買い物をすることです。しかし1週間分も献立を立てるなんて、考えるのが大変という人もいるかもしれません。1週間のうちに、予定が変わることも考えられます。
まず、一月にいくら食費に回せるのか予算を決めましょう。よく雑誌などで食費の節約の特集に「一ヶ月2万円!」といった見出しが出ていますが、本来食費はそれぞれの家庭でも必要な金額は変わってきますし、住んでいるエリアでも違いがあります。
4人家族や食べ盛りの子供がいる家庭、また赤ちゃんがいる家庭でも違いがありますが、目安としては手取り収入の10%から15%が目安になります。この場合、食費には米代、外食費、ビールなどの嗜好品は含みません。
ただし別に分けると予算立てできない、また食費の節約をこれから始める場合は、全部をひとまとめにして、予算を少し多めに設定してもいいでしょう。3ヶ月ほどその食費で自炊をしてみて、予算を変えていきます。
一月の予算が決まったら、それを4週分、もしくは5週分に分けます。4週分に分けた場合は、最後の週は各週の余った予算を使います。
5.買い物は定番の野菜を中心に買う
レシピ本などを見て料理をしようとすると、普段使わない食材などを購入してしまい、余らせてしまうことがあります。買い物をする際には、定番の野菜を買い、そうでないものは少量にするなど買い方を工夫しましょう。
おすすめなのはタマネギ、ジャガイモ、ニンジンといった根菜。価格の変動が大きくなく、長期保存も可能なのでおすすめです。逆に葉物は長期保存ができませんので、旬の時期に安売りになった時に購入し、バリエーションを変えて調理すると食費を抑えることができます。
6.乾物や缶詰を活用する
給料日前になるとお金が足りない!食べるものがない!となるとパニックになってしまいがち。そんな事態に陥っても大丈夫なように、日頃から乾物や缶詰をストックしておきましょう。購入はもちろん、安売りの時にまとめ買いがおすすめです。
乾物は水で戻さなくても、煮込む料理ならそのまま入れても問題ありません。ぜひ乾物でできるレシピのレパートリーを増やしておきましょう。缶詰はもう一品が欲しい時、またお酒のおつまみにもぴったりです。非常食にもなるので、非常持ち出し袋用にも購入し、期限を見ながら使い回しましょう。
このほか冷凍の野菜、フルーツなども安売りの時にストックしておくと、彩りや甘みが少し物足りない時などに使えて便利です。
7.外食の回数を減らす
毎日毎日自炊をするのは面倒!外食がしたい!という時もあります。それなのに外食を一切禁止してしまうと、逆にストレスになりかねません。しかし「今日は作るのが面倒だから…」「今日は体がだるいから…」と言い訳しながら外食をするのは、やめましょう。
普段は自炊をし、誕生日や記念日、また親戚と会う時などに外食をする、とルールを決めておくといいでしょう。
家族の協力も大事!
食費の節約は、買い物や調理をする母親が一手に担っている家庭がほとんど。そのため一人で「節約しなきゃ」と思い詰め、思うように節約ができなくなって家族に八つ当たりしてしまうといったことが増えてしまいます。
食費の節約をする場合は、家族に相談し理解を得ることが大切です。なぜ節約が必要なのか、また節約する際には家族の希望やアドバイスも取り入れましょう。節約に必死になるあまり、家族の間でギスギスしてしまっては元も子もありません。また時には息抜きに美味しいおやつを家族全員で食べるなど、メリハリもつけたいですね。
食費節約の裏技?ふるさと納税を活用する方法
ふるさと納税を知っていますか?自治体に寄付することで、所得税だけでなく住民税が減税となる制度ですが、寄付をする自治体は自分が住んでいるところでなく、好きなところが選べます。そしてふるさと納税が注目を集めているのは、自己負担となる2000円を超えると還付や控除されるだけでなく、特産品がお礼としてもらえることです。
所得税や住民税は支払うべき税金ですが、その税金がお得になるだけでなく、美味しいもの(自治体によっては食べ物以外の特産品のところもあります)がもらえるなんてうれしい制度ですよね。これで長期保存ができるお米をもらえば、食費の節約ができます。
ただし所得のない人、所得はあっても年收が300万円以下の場合は単に寄付をしただけで節税にはなりませんので、注意が必要でしょう。